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ポピーと美大

f0131628_1154265.jpg昨日「フラワーガーデン いいじま農園」で、ポピーの花を買いました。
この花を見ると、その昔、高校2年の春、進路を決めなくちゃいけなくて、迷っていた時のことを思い出します。

その頃、油絵を習っていて、オレンジ色のポピーを描いていました。
絵の具を筆で塗りながら、その行為が楽しくて、やっぱり美大に進みたい!と思ったのです。

油絵の先生に打ち明けると、「一番ヘタなキミが!!!!」と、洗っていた筆を落とすほど、ほんとうに驚いていたのをよく覚えています。

ま、今思えば、決めるのは簡単でしたが、それからがイバラの道。
高校2年の夏から予備校に行き、素晴らしく上手い人達を目の当たりにして、自己嫌悪なんてモンじゃない。今でも、あの頃見たものを越えられてないと思っています。

個人レッスンでは、ずっと花と格闘したものです。だから、今でもストックやキンセンカを見ると、ぞっとするのです。この花びら一枚一枚を鉛筆で描かねばならないのかと。あの頃のつらさを思い出すのです。
その時、大好きなギガンジウムの、あの小さな花ひとつずつを描いたことがあって、「うまく描けてない。やり直し」と言われた時のショックといったら!ああ、またこの花を描かなきゃならないのかと、心底落胆したものです。あれから、ギガンジウム、買ったこと無いです。

泣いても怒っても叫んでも毎日描かねばならない。大学に合格しなければならないのだから。浪人の1年間、ひたすら家で1人で描き続けました。だから今でも1人で仕事するのを好んでいるのかも知れません。それが良かったのか悪かったのか、そういう体質になってしまったのは間違いないです。

ポピーの花を見てたら、そんなことを鮮やかに思い出しました。
by umiusagin | 2009-03-29 12:19 | 絵を描くということ
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