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読書日記11月1回目

読書日記11月1回目_f0131628_21118100.jpgここのところずっと、読む本も放射能関連ばかりになっています。

『放射能汚染の現実を超えて』小出 裕章 (河出書房新社)2011/5/19初版 表紙カバー★★★★★
*1986年チェルノブイリ原発の大事故後の話、その復刊です。
今回の福島第一原発事故の前から、すでに汚染されていたのです。
洗わずにキュウリやトマトを食べていました。そっちの方が美味しいから。
干し椎茸の戻し汁は、血圧を下げるのに効くというので、2年前くらいかな、毎日戻し汁を飲んでいました。
それらが、汚染されていたなんて!

反原発となるきっかけは、知人から送られて来た『まだ、まにあうのなら―私の書いたいちばん長い手紙 』甘蔗 珠恵子(地湧社)。
震えが止まらなかった。
そんなことはあとにも先にも一度だけです。
いかに脆い上に自分が立っているのか、それまで安全安心だと思っていた自分は、なんと愚かだったのかと。
目の前がガラガラと崩れていきました。
私も、その本(というか刷子)を沢山買って、人に送りました。

広瀬隆さんたちの本、雑誌を沢山読みました。
しばらくパスタを買わなかったり、食品に気をつけました。
30歳になりたての頃、何を見ても放射能どっぷりになる自分が怖く、やがて少しずつ反原発の気持ちが消えていきました。
心の隅に置きながら、そりゃあ全然考えなかったわけじゃないけど、仕事で忙しく過ごし、病気もしていたところ、遂にそのツケがやってきました。

それが、今回の福島第一原発事故。
チェルノブイリ原発事故とは全く比較にならない放射能物質の量でした。
なのに、避難誘導もせず、放射線量を隠し、
あんなに非難したソ連(当時)よりずーーーーっと劣る日本政府、マスコミ。
汚染牛乳・野菜・肉を売り、水道も空気も汚染され、高・低濃度汚染水は海に垂れ流し、もう海産物も汚染されてしまい、しかもそれらの食品を全国にばらまき、ついでに放射能瓦礫も各地に持っていき、焼却して、東日本のみならず、日本中に放射能物質を飛散させ、人々を被曝させる。
安全な食べものなんて、ありません。
もう何を信じたらいいのかわからなくなりました。

それが今、直面している現実です。
50歳を過ぎた今、病気も得たし、命拾いもしている。今度はもう逃げません。絶対に。
歩きと人混みがまだ苦手な私、デモには参加出来ませんが、署名したりカンパしたり、twitterを読み、と出来ることをしています。
脱原発、どんなに難しくても、もう諦めません。

『原発のウソ』小出 裕章 (扶桑社新書) 2011/6/1初版 表紙カバー★★★★
*ネットで聞く話を復唱する感じでした。
いや、もう、小出先生の声が聞こえてくるほど、覚えるほどに聞き込んでいます。
by umiusagin | 2011-11-14 21:29 | 読書日記
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