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読書日記12月2回目

読書日記12月2回目_f0131628_22332447.jpgこの野菜、なんだと思います?
キャベツに似てる?
そうですよねえ。
本の感想を読みながら、順にわかるようになってますよ〜(読まずに飛ばしてもわかるけど…苦笑)
+ + + + + + + +
『見知らぬ場所』ジュンパ・ラヒリ(新潮社)2008/08/29初版 
表紙カバー★★★★
*何気ないことを書いているのに心にズシンとのしかかります。なんで、こううまいのでしょう。原書で読みたいですねえ(英語わかんないくせに)。
 全編インドからの、米国移民の話で、自らの体験記だろうなあ、またベンガル人の話かあ、と思っても、すぐ引き込まれてしまいます。
 ただスマトラ沖大地震による津波にのまれて亡くなる人が出てきますが、なんでだろう、トラウマみたいでダメなんです。息苦しくなる、暗くなる。創作だとわかっていてもツラくて。

『役に立たない日々』佐野洋子(朝日新聞出版)2008/05/30初版 表紙カバー★★★★
*「年取る」ということの残酷さをまざまざと見せられ、全然ひとごとじゃありません。あのサノヨーコがねえ、と驚きです。結構彼女のことは好きで、何冊も読んでいるのですが、この本は衝撃的でした。
 あと10年ちょっと経ったら、こんなに物忘れってひどくなるの?じゃあ、もっといってる母親が、何度も同じ話をしてもマシなの?すぐに忘れてもアタリマエ?
 影響されて、少しくらい忘れやすくても仕方ないかと思い、いやいや、まだそこまで年取ってないでしょ、と何度自分を叱咤したことか。

読書日記12月2回目_f0131628_22334245.jpg『ピロティ』佐伯一麦(集英社)2008/06/10初版 表紙カバー★★
*マンション管理人さんの、ふつうの一人称会話で、なぜ、これが単行本に?と不思議でしたが、なぜだか物言いがうつっちゃって、ついついオジサン口調になってしまい、焦ることしばしば。それがうまいってことなんでしょうね。
 「マンション管理人」の仕事もよくわかり、私もずっと座っている楽な仕事なのかと思ってた口です。

『あたまの底のさびしい歌』宮沢賢治(港の人)2005/01/27初版 表紙カバー★★
*あくまで私信として書いた文章を、後年本にされ、人々の目に触れるのはどうなんだろう、と思ってしまいましたが。

ここからはおなじみロアルド・ダールコレクション。
『魔女がいっぱい  13』クェンティン・ブレイク絵 清水達也・鶴見敏訳(評論社)
2006/01/30初版
* さすがダール!ラストがいい!すごくいい!
 お話の展開もうまくて、やっぱり天下一品です。どうなっちゃうんだろう、とハラハラドキドキで、予想通りになんか全然行かない。奇想天外なストーリーテラーで、完全に脱帽です。
 ここまでは書けないとしても、かけ離れているとしても、こういう方向性のお話が書けたらなあ、と切望して止みません。

読書日記12月2回目_f0131628_22335978.jpg『へそまがり昔ばなし 12』クェンティン・ブレイク絵 灰島かり訳(評論社)2006/06/30初版
『こわいい動物  14』クェンティン・ブレイク絵 灰島かり訳(評論社)2006/10/10初版
*日本語で韻を踏むと、原書の味わいとは程遠くなってしまいますよね。そこが難しいなあ。

今回の読書日記は、こんな感じです。
今は『悼む人』を読んでるところです〜

さて、おわかりになったと思いますが、これは「芽キャベツ」です。
不思議な成り方をするでしょう?
キャベツの小さな実ではないんですね。ん、キャベツの実ってどんなんだろ?
同じ「アブラナ科」なので、似てると言えば似てる。全く違うモノではないんですよ。
by umiusagin | 2008-12-17 23:07 | 読書日記
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